◆ Mr. Okazaki ◆ Mr. Hirose
社長、日医工女子オープン最終日、日下部プロは頑張りました。
よく堪えたね。我慢の一日だったと言ってもいいだろう。
収穫のある大会ではなかったでしょうか?
かなりの収穫があったんじゃないか。今週も楽しみだよ。
少し光が見えてきたのではないでしょうか?
う~ん、少し見えてきたね。
「むずかしいことをやさしく」、ですね。
ゴルフはプロ・アマ区別なく難しい競技なんだ。難しいゴルフを簡単に考えることも攻略の一つ。
なるほど、「やさしいことをふかく」とは?
簡単に考えた後は、研究することなんだ。どうして自分には弱点が存在するのかをしっかり研究することでいろいろなことが分かり、次第に楽しくなる。
「ふかいことゆかいに」、ですね。
そうなんだ。楽しいと感じることで辛さも軽減されるわけだ。そして、最後に現実の自分を見つめて、これからどうしていくべきなのかを真剣に考える。
「ゆかいなことまじめに」、ですね。
その通り。人間というものは、ずっとまじめでも、ずっといい加減でもいけない。集中しすぎてもいけない。だらだらし過ぎてもいけない。中庸であることの重要性をしっかり知っておくことが必要なんだ。
中庸ですか。簡単に言えば、中をとるということでしょうか?
簡単に言えば、そうだよ。上下、善悪、優劣、苦楽。つまり、これらの文字のすべてを知っておくことが人間には大切なんだ。
なるほど。すべてを知って、真ん中にいることですね。
何かに偏りすぎると、人間はその位置で耐えられなくなるんだ。うまく成り立っているんだよ。人生は。
最近になって、難しい話が多いですね。
何も難しいことはないだろう。要するに、人間のバイオリズムに身を任せて、そこでしっかり対処していくことが大切なんだよ。そのためには多くの経験が必要なんだ。
日下部プロはうまくいってますか?
そのあたりはおそらく、前半戦、彼女はかなり無理に何かをやり遂げようとしたところがあったからね。
あったからこそ、うまくいかないことが多かったわけですか?
人間はね、「こんなはずじゃない」と思った時がいちばん危険なんだよ。
私もよくありますよ。そう思うことが・・・。
そこにはほんの少しの慢心が必ずうごめいているんだ。その状況から脱するには時間がかかるぞ。
それは言えるかも知れません。
さらに、人間は良いことが続くとそれが信じられなくなる時がある。
ありますよ。それは。
その状況の時に、悪いことがあるだろうからと腹を括っておくことが大切なんだ。悪いことが起きたらどうしよう、起きるだろうなぁ、ではいけない。悪いことが起きたら、その時はその時。そう考えることがいちばんなんだよ。
でも、悪いことが起きるとどうしてもがっかりしますよ。
そう、そこでまた大切なのは、その落胆した気持ちをどう切り替えていくのかを自分で理解しておかないといけない。
非常に難しい問題ですね。
そろそろ、日下部プロはその感情の時間的変化をコントロールが出来るようになってくるはずだよ。
そうですか。
そうなると、見違えるほどのツアープロになっているのかもしれないね。
楽しみじゃないですか。
強い日下部智子になって帰ってくると公言したんだから、必ずやってくれるよ。
時間がかかるかもしれませんが・・・。
いいんだ、時間を掛けて納得のいくまで何かをやり続ければいい。きっといつかは凄い成績を残すことになるはずだ。
しかし、社長は常に前向きですね。
本人が前向きなのに、ファンが後ろ向きじゃダメだろうが。
まったくです。
そろそろ、やってくれるよ。光が見えてきたからね。
今週もまた応援ですね。
今度こそ、いけるぞ。後半しっかり好成績を残せるように、誕生日までにはどっしりとした揺ぎ無い土台を造っておいてほしい。
優勝ですからね、目標は。
頼んだぞ。頑張れ、日下部智子プロ!