◆ Mr. Hirose ◆ Mr. Okazaki
社長、ペアリングが出ました。
いやぁ、これは面白いね。
ジャンクのお友達、佐伯プロか。ジャンクの時の話をするのかなぁ。
そちらに行きましたか?そうじゃなくて。
えっ、どっちのこと?
藤本麻子プロですよ。
ああ、前評判のある新人プロのこと。彼女は上手いよ。それに冷静だからね。ショットも切れてるし、なかなか侮れない新人だよ。
先週は、見事予選を突破しましたけど。
それもなかなかできることじゃないぞ。
確かに凄いことですね。
藤本プロの場合は、もう既に優勝とか海外に眼を向けてやってるからね。それくらい、自信をもってやっているということだよ。
日下部プロもうかうかとしてはいられませんね。
ここで負けるわけにはいかないぞ。経験のあるところをしっかり見せてあげないとね。
タイプがまったく違うような気がしますが?
両者は実に対照的なプレイヤーだからね。これも見ものだよ。
スコアで負けるようなことがあってはいけませんね。
当然だ。まあ、途中で、優勝経験のある佐伯プロがガツンとやってくれるだろう。
それはあるかもしれません。
まあ、とにかく、初日のジェットスタートもいいけど、無意識のままの急降下だけは避けないといけない。
「予選落ち」、なんとも後味の悪い言葉です。
万が一、今回も予選落ちになるようなことがあったら、「ドンマイ」のような優しい言葉はないぞ。しっかり、頼んだぞ。
きつい、お言葉です。それにしても、いつも偉そうに言ってますね。
全力で応援するのだから、それくらいは言っておかないとね。
先週の悪いイメージは払拭されているでしょうか?
正直言って、先週は、2006年のスタジオアリスと、2008年のCATを思い出したよ。
同じようなことがあったわけですか。
ロケットスタートには、魔物が憑いているかもしれないなぁ。
どうして、あのような感じになってしまうのですか?
いいかい、上位になったところで、どう考えるかが問題なんだなぁ。
と言いますと?
その地点で、「優勝したい」と考えるのか、「もしかしたら、優勝するかもしれない」と思うのか、「優勝は難しいけど、何とか上位に食らい付いておこう」と思うのかで、まったく2日目のプレーが変わって来るんだ。
分かったようなことを平気でいいますね。
このうちの2番目の「~するかもしれない」。これがいけないんだよ。プレッシャーになって、凡ミスを誘発するわけだ。
日下部プロは、「もしかしたら、開幕戦から優勝できるかもしれない」と思ったわけですね。
もう少し、はっきり言うと、「優勝したらどうしよう」だよ。優勝への強い意志が表れてないんだよ。
本人は別にそういうことは言ってませんが?
私にはわかるんだよ。彼女の優勝へのドキドキ感がね。
そういうことですか。
そうだと思うよ。
何だったらいいのでしょう。
「必ず、優勝してみせる。ファンの皆さん、最高のプレーをお見せします!」 これだよ。
ほ、ほう。断言してしまうわけですか。
日下部プロの場合、初日上位に入ったら、開き直りの勝負に出ないとダメだ。守りに入れば、余計なことを考え出すからね。
社長だったら、どんな気持ちになりますか?
私だったら? そりゃぁ、初日に5位だったら、優勝の弁を考えちゃうよ。たぶん、優勝の夢を見るよ。
え~、本当ですか?
まあ、コンペごときの話で申し訳ないんだけど、私が優勝する時は必ずプレーの途中で、優勝する自分が見えて来るんだよ。これがわかるかなぁ。
なるほど。なんとなく言ってることはわかります。
もし、今回、初日でロケット発進をした場合は、必ず断言していただきたい。
「優勝します!」ですね。ちょっと重くなりそうですが?
いいんだよ、結果はどうでもいいんだ。前向きなプレッシャーを自分に掛けて、優勝へ向けて邁進することが大切なんだ。
力強いお言葉です。
もう、充分苦労したじゃないか、やることは一生懸命やってきたんだから、あとは「初優勝」に向けて、思いっきりプレイすればいいんだ。
スケールを大きく持って頑張ると言うことですね。
そういうことだね。今週は、是非とも、あっと驚かせていただきたいよ。
きっと、やってくれますよ。
頑張れ日下部プロ!竜馬も応援してるぞ!