◆ Mr. Hirose ◆ Mr. Okazaki
社長、その緊張度についてですが?
日下部プロがティーグランドで緊張している時は、どういう時か分かるかい?
すみません、そういうところまで見てませんのでわかりません。
ダメだなぁ。教えてあげようか?
お願い致します。
先ずね、なんでもないのに咳ばらいをする。
ほぉ! でも、まあこれは誰でもよくある仕草ですね。
まだあるよ。コール寸前で、後ろに何もないのに、何かを見ようとする。
へぇ! なるほど。面白い動きですね。
まだあるよ。右足を軸にして、左つま先を開いて立っている。
これは、単なる癖でしょう。
いやぁ、このときが最高に心臓バクバクモードだ。
本当ですか? どんな選手でもティーショットは心臓バクバクでしょう?
特にカメラがあるときは、最高潮に達することもある。
そうですか?
これから話すシーンは3人1組の2番バッターの時である。
ほぉほぉ。
ティーアップしてからも、その緊張度は持続している。
ほぉ。
ティーアップしたボールの後方に立って、ドライバーを片手に飛球線の確認をするが、これはさほど重要な動作ではない。
重要な動きでしょう。
バクバク度を隠す、カモフラージュと言っても過言ではない。
本当ですか?
その後、アドレスに入る前に2回素振りをするが、この素振りが緊張で何をしているのかが、分からなくなっている時がある。
そんなことないでしょう、どうして社長がわかるんですか。プロですよ。しっかり、意味があるでしょう。怒られますよ。
残念なことに、この時、かなり舞い上がってしまっている。
本当ですか? そんな感じには見えませんよ。
しっかり、顔に出ている。
へぇ、そうですか。
舞い上がると同時に、アドレスに入ってしまい、セットアップがしっくり来ないまま、ワッグルもせずにそのままバックスイングへ。
プロでもあるんですか、そういうことが?
あるんだよ。しかし、日下部プロのいいところは、これから。
はい、はい、来ました。どういうところでしょう?
通常はこのしっくり来ない感じの時は、一度アドレスを外せばいいんだが、日下部プロはそうはしない。
そのまま、一気にいっちゃうわけですか?
そう、そのまま、打ってしまうものの、結果に満足すると同時に、そそくさと元の定位置へ。
まあ、次のプロが打ちますから戻りますね。
戻った時、右腰を手を置いて、左足をひらいて立っている。時々、キャディーバックに肘をおくこともある。
確かに、見たことがあります。
このときは、アフターティーショットセーフティータイム。
何ですかそれは?
要するに、セットアップが十分出来ていないうちに思い切って打ってしまったものの、結果が最高に良くて、ギャラリーから「ナイスショット」を連呼され、安心しているひとときだ。
このひとときはどんな風に思っているのでしょうか?
知りたい?
教えてください。
「よかったぁ~。チーピンじゃなくて」。 心の中で、額の汗を何回も拭っているわけだ。
そうですか。
ドライバーを打つまで不安だったところの気持ちを悟られることは一切ない。
ファンに悟られないように堂々とした態度になるわけですね。
その通り。まるで、パリコレのモデルのようにも見える。
そうですか。
でも、そんな、「チーピンじゃなくて良かった。」なんて、どこかのオジさんみたいなことを思ってないでしょう。プロですよ。
日下部プロのいいところは、実はこれからだ。
ここからいいところですか。
カメラが遠ざかったセカンドショットになると、楽に打っている。
いいことじゃないですか?
近いカメラに弱いんだなぁ。
う~ん、言われれば、それはあるかもしれません。
まあ、だから、もうすこし、エンターティナーにならないといけないぞ。
彼女のゴルフをファンに見せるわけですね。
そうだよ。「プロの技を見てちょうだい!」 これならないとダメだ。
そうですよ。やっぱりそこを見たいじゃないですか。
私はね、彼女の容姿端麗なところだけを見ている、その辺のただのおじさんじゃないよ。技だよ、彼女の技を見ているんだ。
ただのオジさんの時が多いような気がしますが・・・。
ただのオジさんがここまで、ブログを真面目に更新すると思うか?
まあ、確かにそうですね。でも、自分で言わないでください。
失敬、失敬。
まあ、そこが社長の憎めないところですか。
まあ、とにかく、今週のヤマハで放映される機会あったら、よく見ておいてちょうだい。心臓バクバクモードの気配があったら、これまで話したとおりだから。
もしなかったら。
なかったときは、かなり成長しているということだなぁ。まあ、顔を窺えばすぐわかるよ。
堂々とした、ティーショットだったらどうしますか?
そう、それが見たいんだよ。そこなんだ。
ギャラリーが同時に「ナイスショット」を発すれば、かなりのナイスショット。拍手もすぐに聞けるぞ。
この時はかなりの歓声ですよね。
バラバラの「ナイスショット」なら、まあそこそこのナイスショット。
ウ~ン、確かにあります。
水を打ったように静まり返ったら、ダメショット。
あの時はどうして静かなのでしょうか。選手はいやですよね。
ティーショットで緊張していない選手はいますか?
いないだろう。まあ、それだけに「バ~ン」と一発ナイスショットをお願いしたいものだなぁ。
今週が楽しみになりました。
そうだろう。こうやって見ないと日下部プロのことはよくわからない。普通に見たらダメだぞ。自分の目の虹彩を十二分に活動させないといけない。
わかりました。明日は例のゲンダイのネタで宜しくお願い致します。
了解!