◆ Mr. Hirose ◆ Mr. Okazaki
社長、今週のゲンダイネタが入りました。
いちいち言わなくてもわかってるよ。
で、今週の記事ですが?
クラブセッティングだね。
やっと今季のセッティングを教えてもらえましたね。R9 は旧モデルでした。
やっぱりそうだったのか。私と同じじゃないか。
( 知らなかったくせに・・・。)
その前に、今週のゲンダイの見出しはいい感じじゃないですか? 社長好みの見出しでしょう。
どこが私好みなんだ。
ええっ、「上位進出を狙います。」 ですよ。積極的じゃないですか?
そんなことないだろう。まだまだ、言葉で守りに入ってるぞ。
どうしてですか?
「攻略ルート熟知」 なら、「優勝めざします!」 だろう。「上位進出」なんて控えめなことじゃいかんなぁ。
本人もそこまでは大袈裟に言えないじゃないですか?
今年は大胆発言を連発しているんだから、ここでもう一回、自分に暗示を掛けないとダメだ!
この試合で優勝発言して、出来なかったらどうしますか? ちょっと恥かしいでしょう。上位進出くらいでいいと思いますよ。
どうして恥かしいんだ。何も恥かしくないぞ。
そうですか?
毎試合全力で優勝に向けて頑張るのだから、結果は後からついてくるはずだ。
結果が悪かったどうしますか?
悪くてもいいんだよ。今季は全力で望むんだから、一生懸命にやったのなら成績が残せなくてもいいんだよ。悔いが残ることが一番いけないことなんだ。
FQTで熟知したコースだから、ちょっと自信があるみたいです。だから、上位進出なんでしょう。
何を言ってるんだ。FQTの経験者はゴロゴロいるわけで、昨年のFQTではついこの前、このコースで戦ったわけだろう。彼女たちのほうがアドバンテージを持ってるぞ。
まあ、そういうことも言えますね。
この「熟知した」という言葉が危ないんだ。
どうしてですか?
各大会でホステスプロが予選落ちすることが多々あるだろう。
ええ、よくありますね。
あれだよ。コースを知っているだけに、うまくいかなくなると歯車がどんどん狂ってしまう。
ほぉ、そうですか?
ゴルフでは、知っていることは、知らないも同然。
そうなんですね。奥が深い言葉です。
「バーン」と打つ気楽な気持ちに、「熟知」という言葉は禁物だ。あるがままで、コースの言いなりになったほうがいいよ。
アマチュアの妙なアドバイスですけど、なるほど、奥が深いですね。
そう、私のアドバイスは三角錐の内側から頂点を目指すように、とにかく奥が深いんだよ。
(??? 自分で言うか?)
しかし、ドライバーをアッパーでなく、打ち込んでいるとは知らなかったです。
君は、彼女のティーショットをテレビで何回見たんだ。
何回も見ましたけど。
それで、打ち込んでることが分からないうちは、まだまだゴルフも上達しないということだなぁ。
社長はわかるんですか?
ティーが残ってるということはフェースの下側からヒットしてミートさせているんだ。強いボールが出るんだ。
そういうことですか。
通常はヘッドスピードがもう少しあると、ボールはもっと上っていくぞ。打ち込むんだからな。
社長が言うとおり、彼女は中弾道でした。
私は、実際目の前で見ているんだよ。そんなことわかるだろう。去年の熊本では、いいショットしてたよ。
フェアウェイウッドはやはり得意なようですが?
まあ、ドライバーの打ち方にせよ、フェアウェイウッドにせよ、得意なことはよくわかるけど、もう少し引き出しがたくさんあるといいね。
引き出しですか?
そう、いろんなうち方、いろんなギアを使えるようになると、各試合の特色に合わせて、多くの戦略が立てられるだろう。
なるほど、そういうことですね。そこまで、達していないということですか?
達していないというか。好きなクラブで勝負することはよくわかるけど、いろいろなクラブを使えるようなプロになったほうが、優勝は近づくんじゃないのかなぁ。
不得手クラブを敬遠してますか?
まあ、プロだから、そんなことはないとは思うけど、ロングアイアンを使う日下部智子プロもみてみたいよなぁ。雨の日はフェアウェイからだったら、アンアンのほうがいいだろう。
今はクラブが進化してますから。
まあね。
日下部プロは、連日500球もボールを打って練習しているようですが? しかも4時間もかけて。
私は1000球を4時間で打つよ。
早ければいいってもんじゃないでしょう。
しかし、一日500球で今のポジションにいるのなら、倍のボールを打って、何かを掴むようなことをしないとダメだなぁ。努力が必要だ。
たくさん打てばいいってもんじゃないでしょう。
それが大間違いなんだ。その倍の500球に、「優勝」という栄光の陰が見え隠れするわけだ。
へぇ、ちょっと興味のある言い回しですね。
そこに何かが見えて来るんだよ。今までにない、自分の姿がね。
優勝の文字が見えて来るのですか?
違うんだ。倍の500球は自分で優勝ショットの暗示を掛けて、アバウトを正確に打つショットをすることなんだ。
アバウトですか?
いいか、ここから大事なことなんだ。
はいはい、どうぞ!
一球打つ毎に、心の中で実況することだよ。最終日、首位18番セカンドショットを。
自分で実況するんですか? 子どもの頃の佐伯三貴プロのようですね。
これが大事なんだ。
わかりました。あとの500球は優勝モードを想定した練習というわけですね。
そう、そのくだらないと思われる練習をたくさんすることだよ。これが、実際の優勝モードに入った時に必ず役に立つから。
ちょっと、社長、やってみてくれますか? その優勝モード実況を?
そうだなぁ、ちょっと、やってみるか?
どうぞ!
言っておくけど、この実況は、戸張さんと岡本プロを想定してるからね。
「 お~っと、いよいよ日下部プロの初優勝が見えてきました。2位との差を5打に広げての18番セカンドショット。いかかでしょうか、岡本プロ。」
「 このまま、行けばぶっちぎりの初優勝ですね。」
「 残りは、125ヤード。やや右からのアゲインスト。9番アイアンを手にしています。」
「 グリーンに乗れば、優勝は間違いありませんね。」
・・・
「 お~っと、ピンに向かっている。これは素晴らしいショットになりそうだ。お~っと、寄っている、寄っている。優勝に花を添える、30cmのバーディーパットを残しました。」
「 最高のショットですね。」
「 笑顔です。日下部智子。ギャラリーに手を軽くあげながら、花道からグリーンへ。」
「 言い笑顔ですね。本当にこの子は頑張りました。」
「 プロ7年目の日下部智子が、初優勝のバーディーパットを残すのみとなっています。」
・・・
「 さて、優勝パットを・・・、今入れました。優勝おめでとう! 日下部智子プロ。」
「 この子はまだまだこの先、優勝することがありますよ。」
「 屈折7年、ようやくこれまでの努力が実を結んだ瞬間です。」
「 お~っと、笑顔ですが、いや、いや、顔がゆがんだ。泣き崩れています。」
「 本当によかったですね。」
と、まあ、こんな具合になるわけだ。
これが大切なのですか?
その通りだ。涙が出そうになっただろう。
えっ、ま、まあぁ。
おそらく、このシーンを想像したファンの方は、きっと涙目になっているはずだ。
う~ん、なっているかもしれません。
そういうことで、倍の500球を打つべきなんだ。わかった?
はい、来ました。どうして、そう偉そうなことばかり言いますか?
もっと、バンバン打って、背筋の毛細血管がブチブチ切れて、鍛え上げないと飛距離は出ないぞ。
そこまで言いますか?
言うよ。
しかし、家の近所に練習場があるとは、いいですね。
ああ、あそこにはね、師匠がいるんだよ。
その師匠からいつもアドバイスを貰っているわけですね。
師匠もいいけど、もっと走り込みしないとダメだぞ。器具で付いた筋肉はちょっと油断するとすぐになくなっていくんだ。ボール投げやバッティングいいと思うけどね。
走り込みですか。
そう、身体をつかって飛ばすタイプなら、走り込みが一番大切。一日10kmくらい走らないとね。
社長、自分が出来もしないことをよくプロにヅケヅケと言えますね。
私はね、日下部プロの裏師匠だよ。
何ですか? その裏師匠というのは? 妙な響きですね。大体いつからそんな師匠になったんですか?
この前から・・・。
だから、いつですか? 怒られますよ。
去年の5月くらいから・・・。
何ですか、急に具体的な話をして。まあ、とにかく、うるさいですから、静かに見てあげてください。
ゲンダイのネタが・・・。
もう少し、素直にゲンダイを読んでください。毎週、毎週、日下部プロの言葉尻を捕まえて、妙なコメントはやめてくださいよ。
結構、的確なコメントしてると思うけどなぁ。
まあ、全然ダメだとは言いませんが、全国にはファンがたくさんいるんですから。もう少し、気を使ってください。
了解。
さて、本題のヤマハですが?
去年は初日に暴れたからね。落ち着いていこうね。
誰に話しかけてるんですか?
アンダーがなかなか出ないコースだろう。我慢を重ねて頑張ってもらいたいな。
今年は桜の花はどうでしょう? コース内で咲いていますか?
どうだろうね。また、ピンクのウェアーでナイスショットを頼むよ。
景色を見る余裕がほしいですね。
そう、その通り、リラックスして、「バーン」と頼むよ。
上位目指して、明日から頑張って欲しいですね。
優勝してほしいよ。もしかしたら、あるかもね。
応援頑張りましょう。
了解!
( 今日はかなり、ハイテンションだなぁ。大丈夫かなぁ。)