2009年7月12日日曜日

背景効果は控えめに

 H.H.   ◆ Mr.Okazaki


いや~、本当に久しぶり!

社長さん!元気なようで!

ありがとう!早速だけど、メールの件、どうだった?

ああ、あれな。俺も結構忙しいんだぞ!お前も、暇だなぁ。相変わらず、熱中癖があるようだね。

その通り。

で、その女子プロゴルファーについては、俺もまったく知らなかったなぁ。そんなに有名じゃないんだろう。

まあ、そこそこ有名。

そうか?職場でも誰も知らなかったぞ。

まあ、マイナーなのはよく分かったから、結果的にどういうことなのかお前の立場からちょっと教えてくれ。

というか、スポーツの世界でトップに立つ人たちは、そうでない人とどこが違うかなんだ。

そうそう、そこそこ。

一流には目に見えない、努力から得られない本来持ち合わせたセンスが必ずある。

やっぱり。

そう、努力だけじゃないんだ。そのセンスと努力が上手くかみ合って成長し、一流になるんじゃないかなぁ。

う~ん、分かる気がする。で、彼女はどうかなぁ?

今のままではかなり厳しいよ。

何で?

プロに合格したときの目標が賞金女王だろう。それが、4年後のインタビューでは、目標が賞金獲得3,000万以上となっている。プロの厳しさを知って、目標が下方修正されてしまっているだろう。これがそもそも上に上がれない一番の理由だね。
筋力トレーニングで努力して、飛距離を伸ばしても、成績はさほど去年と変わっていないようだし。変化したとしても、ほんの少しだろ。

ということは、やはりメンタル面?

いや、メンタルもそうだけど、プロはファンや観客を悦ばせていくらの商売だろう。メンタル面がそっちに移らないとダメだなぁ。

彼女のブログはどうだった?

う~ん、一流プロのブログじゃないな。あれじゃ、勝てないよ。

厳しいなぁ。

心理学的に言うところの、鏡映的自己を分析しないとね。ファンから自分がどのように見えているのか、映っているのかしっかり理解しておかないと。
あれだけ、彼女がコメントしているなかで、ひとつとしてファンと一体化しているコメントがないよ。
自分の報告、連絡文のようなブログになってしまっているなぁ。
ファンが「ドンマイ」とか「頑張れ」とかいう言葉に「いつも心配してくれて皆さんありがとう」とか、「次は必ず頑張ります」いうような気持ち、コメントではなく、「たくさんの方々、見に来てください。必ず優勝します!」と宣言するような、堂々としてコメントをもっとたくさんするべきだね。

なるほど、専門家が言うなら、そうなのかもしれない。

ステップアップツアーに出場する前では、「優勝」という言葉を宣言しているのに、レギュラーツアーでのコメントでは一切その言葉は出てこない。そこなんだ。

どういうこと?

自分を追い込んでないんだなぁ。一流は自分を常に追い込んでいくよ。要は、大きいことがはっきり言えないんだなぁ。

う~ん。そうかもしれない。

甘いな。特にモチベーションの上げ方が苦手のようだね。ブログの文章を見れば一目瞭然。

確かにそうだなぁ。

お前が一番分かってるだろう!大体、お前も含めてファン全体の背景効果が強すぎるんだよ。

背景効果ね。確かに、ブログを見ると、いつかは優勝できそうな気がするからなぁ。

良く見え過ぎてただけ!

そうか。


スポーツの中でも一発勝負の部類に入るだろう、ゴルフは?

そうだな、一発勝負といえばそうなのかもしれない。

そういった競技は、バイオリズムがかなり左右されるから、感情、身体、知性をしっかり調整しておかないとすべてがうまくいかなくなるよ。

今日の北海道の試合はそんな感じかな。

彼女はもっとスポーツに対していろいろな勉強をしたほうがいいと思うよ。そして、それを実践していくようなそんな勇気も必要だろうね。私はスポーツ心理学は専門じゃないので、このあたりまでで勘弁してくれ。

いや、本当にありがとう。