◆ K.H. ◆ H.K.
いや~、どうも久しぶりです。
お久しぶり。
仕事は忙しそうで、儲かってますか?
ぼちぼちですわ。
ところで、社長のことなんですけど?
ああ、あの23区好きの社長ね。
それを言うなら、テーラーメード好きでしょう。
そうだったね。
いい歳して、今更LPGA観戦が趣味ですよ?
いやいや、いい歳になったからLPGAなんだよ。普通のおじさんなわけ。
よく考えてみれば、そうですね。
しかし、どうして彼女なんですかね。
日下部智子のこと。
そうですよ。どうも腑に落ちないんですよ。
社長はね、日下部がタイプなの。わからないかなぁ。
やっぱりそれだけですか。
そうそう、なんやかんや言っても、それしかないだろう。
いや、本人はそうじゃないって言うんですよ。
そんなことないよ。あいつはね、身長165cm以上で細身の女性がタイプなんだ。
よく知ってますね。
同級生だからね。それくらいわかるよ。
ところで、ファッション評論家として、日下部智子のファッションセンスはいかがでしょう?
結構いいと思うよ。プロゴルファーの中では片手に入るんじゃないかなぁ。
そうですか。ほぅ!
でもね、彼女の着ているウェアーがどうしても30代の女性をターゲットにしているデザインだから、ちょっとそのあたりが気になるかなぁ。20代では着こなせないデザインになってるね。
本当ですか。かわいいウェアーを着ているじゃないですか。
大山志保と同じウェアーを着ていても、まったくトーンが変わってくるね。
なんだ、よく見てるじゃないですか。社長にかなり洗脳されていますね。
う~ん、否定できないかも。あれだけ、いつも聞かされてたらついつい気になっていろいろ調べちゃうね。
ほら、やっぱりそうじゃないですか。まさか、ゴルフクラブはテーラーメードじゃないでしょうね。
この前、テーラーメードに替えてしまいました。
あれ!社長の思いのままじゃないですか。
社長は口がうまいからね。毎日テーラーメードのクラブの話を聞いていると、社長が使っているメーカーを使えばうまくなるような気がしてね。
やっぱり、そうですか。HKさんも、日下部症候群に罹ったわけですね。
う~ン、そうじゃないとは思うけど、否定できないなぁ。
それしかないじゃないですか。
いや、あいつはね、ライフカードで日下部智子のショットを見てから、かなり腕をあげているんだよ。
結構それが気になってね。俺もちょっとながされてしまったような・・・・・。
ああ、立派な日下部症候群です。お気の毒に。完治は難しいかもしれませんね。
何か良い薬はありますか。
ありません。この前、富山の試合で日下部プロが優勝していたなら、いい薬があったかもしれません。4位でしたから、いい薬はありませんね。
確かHKさんはOBに悩んでいるそうで?
そうなんですよ。よく知ってますね。
うわさで聞いています。富山からOBと池ポチャに効く良い薬を彼女が持ってくるはずでしたが、だめでした。というわけで、持病としてこのまま頑張ってください。
治りそうもないかも。
ひとつだけ、完治する良い方法があります。
それは?
日下部プロが優勝することです。
じゃあ完治は無理だなぁ。でも、どういうこと?
彼女が優勝すれば、社長は彼女をスター選手とみなし、ファンから遠ざかっていくはず。そうなれば、自然とこの病気にかかった人は奇跡のように治っていくのです。
なるほど!
今の地点ではまだ、大会でサインをもらったり、お話したり、握手したりできるわけで、社長の行動範疇にあるわけですよ。社長はまだ余裕があるわけです。
なるほど!
この前のライフカードのときは、彼女がマイナーなプロをいいことに言葉巧みに近づいて、お話までしっかりしてるんですよ。元、自動車ディーラー営業マンですからね、その辺は上手いですよ。ちょっとした関係者のようなフリをして近づいたかもしれませんよ。
そんなことはないと思うけど、なにか悪口のようにしか聞こえないんだけど。
悪口ではありません。本当のことを言っているんです。
JLPGAの大会を誘致するとか、大きい事を言ってるじゃないですか。今年の後半戦はきっと彼女は頑張るはずですから、優勝はないにしても、シード権を獲得するはず。そうなれば、来期はフル出場。優勝も次第に近くなっているわけです。
へぇ~。でも、優勝して、それ以上に大ファンになっていたら、どうするの?
そのときは不治の病として諦めてください。社長に会うたびに、日下部智子の話を聞かされて、それ以外の話はないと思ってください。
よくわかってるね。
あたりまえじゃないですか、そういう私も、一年前から日下部シンドロームなんですから!