2009年8月15日土曜日

君の優勝を待っている!

 K.H.   ◆ Mr.Okazaki


( 本日は本文に登場するプロは敬称略となっております。)

社長!作戦通りにいってるじゃないですか?

いや、まだまだ、ダメだ!

何を言ってるんですか。絶好の位置をキープしましたよ。単独4位ですよ。

キープ? 何を言ってるんだ。追撃はどうなった?全美貞と三塚に追撃をかわされているぞ!

まあ、そう堅いことを言わず、褒めてあげてください。

まだまだ、ダメだ。ファンがそんなところで満足しているからダメなんだ。最終日が残ってるぞ。

ところで、その最終日の作戦ですが。作戦司令官としてはどうなってますか?

秘密に決まってるだろう!

また~、そう堅いこと言わずちょっとだけ教えてください。

じゃあ、ちょっとだけ。

すみません。(言いたいくせに)

取り敢えず、2日目が終わったが、これまでの2日間を顧みることのないように。

反省しないんですか? 18番のボギーは何か仰るかと思いましたが?

あのボギーは予定に入っている!まったく、反省することなし。

へぇ~、それはびっくりです。

最終組に入れなかったものの、次の組、またその次の組も、強豪が犇めき合っているぞ。

つまり、どういうことでしょう。

ガンガン刺激を強豪たちに与えてやれ!そういうことだ!

言葉が乱れてますねぇ。気合い入れすぎですよ。だいたい、強豪にどうやって刺激を与えるのですか?

彼女は、研修生出身だけど、茶道部出身でもあるだろう。華麗で上品なゴルフを魅せ付けるんだ!最終日のファンはきっと貴女を応援するはず。全員を見方につけるんだ。きっと、いままで苦労したすべての練習の成果がきっとそこで出るはずだ。

明日は、関東周辺の日下部ファンが結集するわけですね。

当然!初優勝の瞬間を目の前で見れるわけだ。羨ましいよ。涙が出そうだ。

社長、まだ、優勝してませんよ。

そうだったなぁ、ごめん、ごめん、まあ、日下部智子のための舞台は完全に整ったわけだ。

そういうことになるんですかね。強豪たちが簡単にはそうさせないような気がしますけど。

先ずは、フロント9で首位に踊り出ること。

そうなると?

強豪たちは、必ず慌てだす。

ほうほう、それで?

乱れているうちにエレガントゴルフの連発を出す。決して、豪快さはいらない。エレガントをガンガン通すのだ。

これは、おもしろいですね。ガンガンとはそういう意味だったわけですね。

同組の不動、米山プロのプレーを見て、決して気後れすることのないように。

なるほど!

そして、最終18番のティーショットを豪快に飛ばす。これまでの苦労のすべてを一掃するような豪快な一発だぞ! そこには、エレガントさはいらない。別人じゃないかと思わせるような鋭いドライバーショット。そして、セカンドショットは、優勝を待ちわびる日下部大ギャラリーの前で、1m以内のベタピンだ。これで決着!

社長、これは、「こうなったらいいのになぁ」、であって、作戦じゃないでしょう。

アイ、ウィッシュ。

やっぱり、そうですか。作戦を聞かせてくださいよ。

だから、エレガントゴルフだよ。しなやかな舞いを魅せてほしいね。

三塚プロは、そうさせないような気がしますよ。あの時の日下部プロを知ってますからね。

そうだなぁ。だから、追撃を許してないわけだ。

楽しみですね。明日が。

最近は、ジュニア出身の選手が多い中、日下部プロのように研修生から頑張って来た人が目立たなくなってきているからね。ここらで、ガツンと20歳そこそこの若い者に教えておかないといけないな。苦労人のエレガントさを。

あ、あれ、なんでそうなるんですか。「苦労人の底力」をでしょう!

イヤイヤ、お嬢さんには「底力」は似合いませんなぁ。エレガント、エレガント!

明日は、もしかしたら、伊藤園の社長もこっそり来ているんじゃないですか。

う~ん、もしかしたらありえるね。

気合いが入りますね。

明日のラウンドで、新しい日下部智子を演じてほしいね。

明日も最高の応援をしましょう。

明日は、涙の一日にしてほしいね。

えぇ、どちらの涙ですか。

最高の嬉し涙だよ。当たり前だろう。

頑張れ、日下部智子!